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パパッとわかる お金の基礎知識

【第8回 給与明細書の見方】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

給与明細書は、家計を管理するときにとても役立つ書類です。第8回目は、「給与明細書の見方」を紐解いていきましょう。

●可処分所得を把握して!

給与明細書の中で、もらうものは「支給」の欄に、引かれるものは「控除」の欄に書かれています。控除には、「強制的に引かれるもの」と「自分の意思で引いているもの」があります。強制的に引かれるものとは、やめたいと思っても勝手にやめることのできない社会保険料(注1)と税金(注2)のことです。一方、自分の意思で引いているものには、やめようと思えばいつでもやめることのできる財形貯蓄や生命保険料などがあります。そして、銀行に振り込まれてくるのが、「差引支給額」です。これは、もらうものの合計である「支給額合計」と引かれるものの合計である「控除額合計」との差額になっています。

一般的に「手取り」というと、この差引支給額をイメージしがちですが、本来の手取りは、支給額合計から強制的にひかれる社会保険料と税金を引いた残りの金額になります。これが「可処分所得」で、実際に自分たちが自由に使える金額です。つまり、この範囲内で家計をやり繰りすることになります。家計を管理するときには、必ず、可処分所得を把握してくださいね。

(注1)社会保険料 健康保険料・厚生年金保険料・介護保険料・雇用保険料のことで、あわせて約12%引かれている
(注2)税金 所得税・住民税のこと

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