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パパッとわかる お金の基礎知識

【第13回 3つの年金】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

年金をわからなくさせている原因のひとつは、いろいろな年金制度がゴチャゴチャになっていることかもしれません。第13回は、「3つの年金」というテーマで、そのあたりをスッキリさせていきます。

●誰がやっているのか?でグループ分けをする!

年金と一口にいっても、いくつもの種類があります。では、それを、「誰がやっているのか?」という視点でみてみましょう。すると、「国がやっている」「企業がやっている」「個人がやっている」という3つのグループに分けることができます。

1つ目の「国が強制的にやっている」のが、公的年金です。国民年金、厚生年金、共済年金のことをいいます。また、2つ目の「企業が従業員のために福利厚生としてやっている」のが、企業年金です。一般的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、厚生年金基金、適格退職年金というものがあります。数年前からは、ここに確定拠出年金企業型も加わりました。そして、3つ目の「個人が自分の意思でやっている年金」とは、生命保険会社や郵便局の個人年金のことです。ここには、自営業の人だけが加入できる国民年金基金もあります。また、確定拠出年金でも個人型は、この3つ目のグループになります。

  • 国民年金保険料の未納率は30%以上もある
    国が強制的にやっている公的年金
  • A社は10月1日に確定拠出年金を導入する
    企業が福利厚生としてやっている企業年金
  • 現在では銀行でも変額年金を扱っている
    個人が自分の意思でやっている個人年金

このように、年金のニュースや記事に触れたときには、まず、「誰がやっているのか?」「どのグループの年金なのか?」と考えてみてください。これだけで、結構、頭の中が整理できると思います。

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