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パパッとわかる お金の基礎知識

【第21回 リスクとリターン】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

投資の話をするときによく出てくるリスクとリターンという言葉は、普段とは少し違った意味で使われます。第21回は投資の世界における「リスクとリターン」の定義とその関係を紐解いていきます。

●リスクとリターンは比例の関係!

リスクという言葉は、日常生活の中では、危ない、危険というような意味合いで使われることが多いと思います。しかし、投資の世界では、リスクは危険という意味ではありません。リスクとは、購入した商品がどのくらい上がるのか下がるのかわからないこと、つまり、値段のブレ幅のことをいいます。金融商品の中には、ハイリスクな商品と呼ばれるものがあります。その響きは、なんとなく危険な商品という印象を受けてしまいがちですが、本来はブレ幅の大きい商品という意味です。また、リターンは投資の結果ですから、マイナスの場合もあります。リターンというとプラスのイメージがあるかもしれませんが、投資の世界ではマイナスのリターンという言い方もします。感覚的にはちょっと馴染みにくいかもしれませんが、あわせて覚えておいてください。

そして、リスクとリターンは、比例の関係になっています。つまり「小さなリスクしかとりたくない人は小さなリターンでガマンしてください。大きなリターンがほしい人は大きなリスクを覚悟してください」という関係です。そのため、まともな金融商品は、斜めのラインに並ぶことになります。非常にシンプルなルールですが、これを知っていると、ヘンなものにひっかかってしまった…ということはなくなるはずです。一見魅力的にみえるローリスクハイリターンの商品は、眉唾だと思ったほうがよいかもしれません。また、ハイリスクローリターンの商品の代表は、宝くじです。

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