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パパッとわかる お金の基礎知識

第22回 債券の特徴

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

投資に使われる代表的な金融資産としては、株式・債券・外国の資産などがあります。第22回はこの中から債券を取り上げ、一体どういうものでどんなときに値段が動くのか「債券の特徴」を紐解いていきます。

●債券の値段と金利は逆の動き!

企業などがビジネスを拡大したいというようなときには、お金が必要になります。その場合、銀行から融資を受ける、債券を発行する、株式を発行する、という3つの調達方法があります。今回は、この中から債券にスポットをあててみていきましょう。

企業や国がお金を集めたいときには、投資家から直接借りるという方法があります。そのときには、返済期日や利息といった条件が提示されます。この証明書が、債券です。このような性質から、債券はよく借用証書にたとえられます。国が発行する借用証書は国債、企業が発行するのは社債です。愛知県といった地方自治体が発行する地方債もあります。

投資家は、返済期日には貸したお金は全額返してもらえます。また、定期的に利息も受け取れます。ここまでは定期預金と同じようなものですが、債券は売買ができるという違いがあります。債券の値段は動いているので、上がっているときに売れば儲かり、下がっているときに売れば損をしてしまいます。その債券の値段は、市場の金利と逆の動きをするという特徴があります。市場の金利が上がっていくときには下がっていき、市場の金利が下がっていくときには上がっていくのです。つまり、今後の金利の動向を予想することできれば、債券の値段の動きも予想することができます。また、定期預金とは違い、貸した国や企業が破綻した場合には、お金が戻ってこない可能性があることも知っておいてください。

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