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パパッとわかる お金の基礎知識

【第29回 投資信託のしくみ 〜投資の前に身につける〜】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

分散投資を実践しやすい金融商品のひとつとして、投資信託というものがあります。第29回は「投資信託のしくみ」をひも解いていきます。

●卵をひとつのカゴに盛るな、を実践!

銘柄の分散が大切だとはいっても、個別銘柄で行なおうとすれば、大きな資金が必要になってきます。投資信託とは、それを少額の資金からでも可能にした商品です。

投資信託は、たいてい1万円から購入することができます。最近では、5,000円程度から購入できるものも出てきました。多くの人が購入することによって集まった大きな資金を、ファンドマネージャーという、いわゆる運用のプロが運用してくれます。さまざまな会社の株式や債券で運用していますが、入っている銘柄は商品によって違います。銘柄数は、少ないものでも100前後、多いものでは1,500以上にもなっています。つまり、非常に多くの銘柄に分散投資されているわけです。このように、投資信託というのは「卵をひとつのカゴに盛るな」をした実践した商品ということになります。また、投資信託は、値動きのある商品です。値段のことを基準価額といい、毎日1回計算します。買ったときと売ったときの基準価額の差が、儲けまたは損失になります。

現在では、郵便局でも銀行でも投資信託を販売しています。パンフレットなどを目にする機会も多く、すすめられる機会も多いことでしょう。「郵便局で買ったから、定額貯金のようなもの」という誤解があってはいけません。投資信託のしくみをしっかりと理解して、上手に活用してください。次回は「投資信託の分け方」についてみていきます。

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