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パパッとわかる お金の基礎知識

【第11回 所得税】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

12月の給与が多いのを、不思議に思ったことはないですか。その理由は、所得税。第11回目は、「所得税」を紐解いていきます。

●給与からは概算で天引きされている!

所得税は申告納税が基本ですが、会社員の場合には源泉徴収といって、給与や賞与から所得税が天引きされています。所得税は、1年間の所得に対してかかる税金なので、本来であれば年の途中では計算ができません。そのため、「このくらいの給与で扶養家族がこれだけいれば大体所得税はこのくらいだろう」と予測した、言ってみれば「仮の金額」が天引きされているのです。

2月の給与が支払われた時点で、その年の所得が確定します。そこではじめて、「本当の所得税の金額」が計算できます。1年間の間には残業が多くて給与の多かった月もあるかもしれません。また、子どもがうまれて扶養家族が増える場合もあります。そんなこともあって、源泉徴収されていた仮の金額と本当の金額とはぴったりにはなりません。その精算をするのが、年末調整です。

本当の金額よりも多く天引きされていれば、払い戻されることになります。その場合には、12月の給与明細書の所得税欄が、マイナスになっているはずです。控除がマイナスということは、つまりプラスということになります。給与が多いとついつい喜んでしまいますが、払いすぎていた所得税が戻ってきただけです。もともとは自分のお金なんですね。

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