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パパッとわかる お金の基礎知識

第16回 保障される範囲

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

公的年金の保険料を払うことによって、わたしたちの生活の中では、どんなときに役立っているのでしょうか。第16回は「保障される範囲」を紐解いていきます。

●遺族保障・障害保障もある!

公的年金というと、老齢年金だけにスポットがあたりがちですが、実は、遺族年金や障害年金もあります。そして、それが結構手厚いのです。例えば、会社員の夫と専業主婦の妻に小学生の子どもふたりの4人家族の場合、夫が死亡したとしたら、公的年金からもらえる遺族年金は、ひと月あたり約14万円。一生涯では、4,000万円以上にもなります。また、夫が重い障害を負ったとしたら、障害年金はひと月あたり約20万円、一生涯では約5,000万円です。この金額だけで生活していくことはできないかもしれませんが、生活のベースになることは間違いないないと思います。

このように、公的年金には、老齢年金以外にも遺族年金と障害年金がありますが、それぞれの年金には、表のように名前がついていています。具体的には、制度によって○○のところに入る文字が違っています。国民年金からもらえる年金は、○○のところに基礎という文字が入りますし、厚生年金からもらえる年金は、厚生という文字が入ります。また、共済年金からもらえる年金は、共済という文字が入ります。

若い人の中には、年金なんて当てにしない、という人もいますが、公的年金には「老齢になったときにもらえる老齢年金」だけではなく、「遺族が残ったときにもらえる遺族年金」、それから「障害を負ったときにもらえる障害年金」もあることを、ぜひ知っておいてください。

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