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パパッとわかる お金の基礎知識

【第18回 自営業者の年金と会社員の年金】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

年金が複雑だといわれる原因のひとつには、みんなが同じではない、ということがあるのかもしれません。老後にもらえる年金は、職業によっても違います。第18回は「自営業者の年金と会社員の年金」を紐解いていきます。

●老後の年金は職業によって違う!

公的年金は2階建ての構造になっています。1階が国民年金で2階が厚生年金です。国民年金からもらえる老後の年金は「老齢基礎年金」、厚生年金からもらえる老後の年金は「老齢厚生年金」という名前がついています。

自営業者は1階である国民年金にだけ加入しているので、もらえるのは老齢基礎年金だけになります。20歳から60歳まで40年間保険料を払い、65歳からもらうしくみです。年金額は、保険料を払った月数をもとに計算します。40年間きちんと保険料を払った場合にもらえる年金額は、現在79万2100円です。これを満額といいます。

一方、会社員は1階である国民年金と2階である厚生年金の2つに加入しているので、もらえるのは老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方になります。もらい始める年齢は生年月日によって違いますが、昭和36年4月2日以降に生まれた男性、昭和41年4月2日以降に生まれた女性は、65歳からしかもらえないと決まっています。厚生年金の金額は、給料やボーナスの金額と厚生年金に加入していた月数をもとに計算します。厚生労働省の出しているモデル世帯の年金額を参考にすると、約120万円となっています。

このように老後の年金は、職業によって大きく違ってきます。まずは、自分がどのような年金をもらえるのかを知っておきましょう。そして次回は、生年月日による違いをみていきます。

金額:老齢基礎年金は満額、老齢厚生年金はモデル世帯の年金額の例
支給開始年齢:昭和36年4月2日以降に生まれた男性または昭和41年4月2日以降に生まれた女性の例

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