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パパッとわかる お金の基礎知識

【第26回 銘柄の分散】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

リスクを小さくするには分散投資が効果的だといわれます。分けることによって、リスクつまりブレ幅を小さくすることが期待できるからです。第26回は分散投資の中から「銘柄の分散」をひも解いていきましょう。

●いくつかの銘柄に分けるのがポイント!

投資に関する有名な格言に「卵をひとつのカゴに盛るな」というものがあります。1つのカゴに卵を全部盛っていると、カゴを落としたときに卵は全部割れてしまいます。一方、いくつかのカゴに分けて盛っておけば、その中の1つのカゴを落としても、他の卵は割れません。この考え方を、投資を行うときには実践しようという意味です。

例えば、A社の株式だけに200万円集中投資した場合と、A・B・C・D社の株式に分散して50万円ずつ投資した場合を比べてみましょう。A社の値段が暴落して半分に値下がりしたと仮定します。集中投資の方は100万円になってしまい大損ですが、分散投資した方は175万円です。逆に、値上がりして倍になったとしたらどうでしょうか。集中投資の方は400万円になり大儲けですが、分散投資の方は250万円です。

このように、集中投資した場合には、デコボコの激しい動きになるのに対して、分散投資した場合には、なだらかな動きになります。つまり、ブレ幅(=リスク)は、分散投資した方が小さくなるのです。リスクの小さな運用をするためには、ひとつの銘柄に集中投資するのではなく、いくつかの銘柄に分けることを心がけてください。

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