ここからサイト内の主要カテゴリメニューです


パパッとわかる お金の基礎知識

【第28回 時間の分散 〜投資の前に身につける〜】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

銘柄の分散、資産の分散をしたとしても、そのときが投資のタイミングとして最適とは限りません。第28回は分散投資の中から「時間の分散」をひも解いていきます。

●まとめてドーンではなくチビチビと!

投資の話をするときによく出てくる言葉のひとつに、ドルコスト平均法というものがあります。これは、値動きのある商品を1回でまとめてドーンと購入するのではなく、定期的にチビチビと同じ金額で購入していくやり方のことをいいます。この方法の一番のメリットは、精神的ストレスから解放されることではないでしょうか。タイミングをみて購入している場合には、日々の値動きに一喜一憂してしまいます。一方、ドルコスト平均法で購入している場合には、相場が悪いときには多く購入できるわけですから、それほどストレスにはなりません。本業ではない投資でストレスを抱えてしまわないよう、ぜひ、コツコツと積立て投資を実践してください。

第26回、27回、28回と3回にわたって分散投資についてみてきました。分散投資はリスクを小さくする効果が期待できますが、決して、分散投資をすれば儲かるという意味ではありません。デコボコせずになだらかな運用、つまりリスクの小さな運用が期待できるという意味です。その結果、大損はなくなりますが、大儲けもなくなります。大切な資産に「大儲けを狙って当てにいったらやられてしまった」ということがあっては大変です。投資を行うときには、銘柄の分散・資産の分散・時間の分散を意識するようにしましょう。

ここからフッターです