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パパッとわかる お金の基礎知識

【第31回 投資信託の分け方(2) 〜投資の前に身につける〜】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

投資信託を選ぶときには、それがどのような運用方法なのかを知っておくことも大切です。第31回は「投資信託の分け方(2)」をひも解いていきます。

●運用方法を見る!

投資信託の運用方法には、大きく分けて2つ、インデックス運用とアクティブ運用があります。インデックス運用は、ベンチマークと同じような成績で運用することが目標です。一方、アクティブ運用は、ベンチマークの成績を上回ることを目指しています。ベンチマークは、運用するときのものさしだと考えればよいでしょう。それは通常、各市場全体の動きをあらわす指標になっています。例えば、日本株式市場には、日経平均株価と東証株価指数という2つの指標があります。日経平均株価とは日本の代表的な企業225社の平均、東証株価指数とは東証一部上場企業の全銘柄約1700社の平均、といったイメージです。

では、東証株価指数をベンチマークとする日本株式で運用する投資信託を例に、インデックス運用とアクティブ運用とを比べてみましょう。インデックス運用の方は、東証株価指数とほとんど同じ銘柄をほとんど同じ割合で組み入れてつくっています。一方、アクティブ運用の方は、少数の銘柄だけで運用しています。東証株価指数の約1700社のうちから、その投資信託の運用方針にふさわしいかどうかを判断するために、企業を訪問したり調査したりして分析した結果、銘柄を絞り込んでいるのです。このような違いがあります。そして、これは手数料にも関係してきます。次回は、投資信託の手数料についてみていきます。

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