ここからサイト内の主要カテゴリメニューです


パパッとわかる お金の基礎知識

【第32回 投資信託の手数料 〜投資の前に身につける〜】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

投資信託を選ぶときには、手数料をみることも大切です。第32回は「投資信託の手数料」をひも解いていきます。

●3つの手数料がある!

投資信託は、販売している会社、運用している会社、資産の管理をしている会社という3つの金融機関がかかわっているので、手数料とは切っても切れない関係にあります。その手数料は、具体的には、販売手数料、信託報酬、信託財産留保額といいます。これらがどんなものなのかを見ていきましょう。

  1. 販売手数料 … 投資信託を購入したときに1回だけかかる手数料です。申込手数料という場合もあります。販売手数料は販売している銀行や証券会社などが決めているので、同じ投資信託でも販売手数料が違うケースがあります。また、販売手数料がかからないものをノーロードといいます。
  2. 信託報酬 … 運用会社などに支払うもので、運用やお金の管理をしてもらっているお礼のようなニュアンスの手数料です。ただ、手数料とはいっても、自分で別に支払うわけではなく、日々投資信託の財産の中から自動的に差し引かれるしくみになっています。すべての投資信託にかかるものですが、いくらなのかは投資信託によって違っています。
  3. 信託財産留保額 … 投資信託を購入したり売ったりするときにかかるものです。手数料とはいっても、運用している会社などに支払ってしまうものではなくて、投資信託の財産の中に残すものになります。また、信託財産留保額は、かかる投資信託とかからない投資信託があります。

このように3つの手数料がありますが、一番大切なのは信託報酬だといえます。なぜなら、保有している間ずっと運用成績に係わりなくかかるので、確実なコストになるからです。年0・3%、年1・5%というように表示されるので、金利と勘違いしないように気をつけましょう。

ここからフッターです