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パパッとわかる お金の基礎知識

【第33回 家計管理の基礎 〜年代別家計管理のポイント(1)〜】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

収入がなかなか増えていかない今のような時代には、自分の家計を知ることはとても大切です。第33回は、すべての年代に共通の「家計管理の基礎」をみていきましょう。

●収入と支出を把握し家計の見直しを!

家計管理の第1ステップは、わが家の「収入」と「支出」を把握することです。その際には、月単位ではなく年単位で把握しましょう。会社員は給料以外にボーナスがあり、自営業者は月によって変動があるからです。また、支出に関しても、年払い保険料などのように年に1回だけかかるものもあります。

収入は、実際に自分たちが自由に使えるお金、つまり可処分所得で考えることが大切です。可処分所得は、会社員であれば、年収から強制的に引かれてしまう税金と社会保険料を引いて計算します。また、支出は現金での支払いだけではありません。カードを使って金融機関の口座引き落としになっているものもあれば、給料天引きになっているものもあります。支出を正確に知るためには、これらのものをきちんと把握することが必要です。

「収入」と「支出」が把握できれば、次のステップは、「家計の見直し」になります。家計見直しの代表選手は「保険の見直し」だとよくいわれます。ただ、保険と一口に言っても、社会保険は強制的なものですから、いくら高くても自分の意思で内容を変えたり保険料を下げたりすることはできません。その社会保険で足りない部分を補うのが、私的保険の役割だといえます。自分の意思で加入している生命保険、自動車保険、火災保険は、ムダのないわが家にふさわしいものに加入していますか。これを考えるのが「保険の見直し」です。

社会保険の種類 こんなときに役立つ 保険料率 本人負担
厚生年金 高齢になった・死亡した・障害を負った 16.058% 8.029%
健康保険
(協会けんぽ)
病気やケガで医者にかかった・医療費が高額になった
病気やケガで働けない・出産した
9.33%
(愛知県)
4.665%
介護保険
※40歳以上
(協会けんぽ)
介護が必要になった 1.5% 0.75%
雇用保険 失業した・再就職した・指定講座で勉強した
育児休業をした・介護休業をした
1.55% 0.6%
保険料率合計 28.438% 14.044%
月収40万円
の場合
約5.6万円!

保険 社会保険(強制的) ← 保険料は高いけど見直しできない…
私的保険(自分の意思)/生命保険・自動車保険・火災保険 ← 見直しできる!

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