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パパッとわかる お金の基礎知識

【第34回 人生の貯め時】

浅村FP事務所 ファイナンシャル・プランナー 浅村由美

人生の中では、お金を貯めやすい時期と貯めにくい時期があります。第34回は、特に若い世代に知っておいてほしい「人生の貯め時」についてみていきましょう。

●貯めやすい時期は3回だけ!

お金を貯めやすい時期は、社会人になってからの人生の中で3回あります。1回目は、独身時代&共働き時代です。親や兄弟を養っているというような事情がない場合には、貯めようという意思がしっかりしていれば、一番貯めやすい時期だといえます。

2回目は、子どもが小学生の時代です。幼稚園は私立であれば、通常保育料が1ヶ月3万円以上かかります。また、中学生になり学習塾に通うようになると、それにも3万円前後かかるケースが多いでしょう。一方、小学生の時には、公立の小学校であれば、給食があったとしても、学校にかかる費用は1ヶ月数千円で済みます。前後の時代に比べると、比較的貯めやすい時期だといえます。

3回目は、子どもが独立した後の時代です。子どもが高校生、大学生の時は、教育費のピークになります。特に私立大学の場合には、年間100万円前後のお金が出て行くことになるはずです。子ども独立後はそれがなくなりますので、集中して老後資金を貯めやすい時期だといえます。

以上みてきたように、人生の貯め時は3回です。長い人生の中で、たった3回しかないともいえます。結婚、住宅購入、海外旅行、資格取得…人生にはさまざまなライフイベントがありますが、これらの共通点は、大きなお金が必要になるということです。お金を貯めることが人生の目的ではありませんが、何かしたいと思ったときに、お金がないからあきらめる、というのは少しさみしい気がします。若い世代には、まだ貯め時が2回〜3回残っているはずです。自分らしい人生を送っていくためにも、人生の貯め時を上手に使っていきましょう。


人生の貯め時は3回! 1.独身時代&共働き時代 2.子供が小学生時代 3.子供が独立後の時代

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